訪問診療(往診)を希望される患者さまへ
訪問歯科診療なぜなにQ&A
歯科の訪問診療のよくある疑問にお答えします。
依頼
歯科医院に訪問の依頼をしていただきます。患者さんのお名前や住所、お因りごとの内容、持病や処方薬、感染症の有無、訪問希望日などをお教えください。
訪問
基本的に車で訪問します。最初の訪問では、歯科医師と歯科衛生士がいっしょにお伺いすることが多いです。
お困りごとの確認
患者さんがお話しするのが難しい場合は、ご家族やケアマネジャーからお聞きしてから患者さんに確認します。
お口の状態の検査
お口のなかの状態をチェックします。検査や治療は、ベッドに寝たまま、車いすに座ったままでも可能です。
説明と相談
検査の結果を説明し、その後の対応を相談します。患者さんの健康状態やご都合を考慮して治療計画を立てます。
※ここまでを1回の訪問として、治療は後日行うこともあります。
治療
了承いただいた方針にもとづいて、具体的な治療や口腔ケアをはじめます。患者さんの体調にあわせて進めます。
定期的な受診へ
治療がすんだら、その後も定期的に訪問診療を利用して、検診や口腔ケアで快適に過ごしていただけるようにします。
歯科の訪問診療のよくある疑問にお答えします
どういった人が利用できますか?
歯科医院への「通院が困難なかた」が対象です。病気や体力の低下、認知症などで介護を受けている高齢のかたに限らず、障害をお持ちで通院が困難なかたも対象となります。
保険は使えますか?
訪問診療は保険適用です。医療保険のほか、介護保険を使う場合もあります
介護保険の利用限度額がいっぱいなのですが、利用できますか?
訪問診療での「居宅療養管理指導」の際に利用する介護保険は、ケアプランとは別枠になっています。ですから、利用限度額が上限に達している場合でも大丈夫です。
うちから遠い歯医者さんでもお願いできますか?
保険で訪問診療を行えるエリアは、訪問診療を行う歯科医院から半径16km以内と決められています。
患者さんの要望で半径16kmを超えた場合には自費治療となります。(ただし、離島など半径16km以内に歯科医院がない場合は例外)。
どんな治療を受けられますか?
持ち運び可能な診療機器を持って行きますので、受けられる治療の種類は歯科医院とほぼ変わりありません
- お口の状態の検査 ●抜歯
- 入れ歯の修理・調整・製作●お口のクリーニング(専門的口腔ケア)
- むし歯の治療 ●ご家族への予防指導
- 歯周病の治療
- 被せ物や詰め物の治療
- 菌の根の治療
訪問診療をお願いするときどんなことを聞かれますか?
お聞きするのは、おもに次のようなことです。
- 患者さんのお名前、住所、電話番号
- 痛みや不具合のあるところ
- 通院が困難な理由(病名など)
- 要介護認定を受けているか(要介護認定を受けている場合は、担当のケアマネジャーの連絡先)
持病の種類、処方されているお薬、肝炎などの感染症の有無
- お持ちになっている保険証の種類
- ご希望の訪問日時
- 初回訪問時に立ち会うかたのお名前
- お近くに駐車スペースがあるか など
来てもらうときに準備するものはありますか?
診療を受けるにあたり、次のものをご用意ください
- 保険証(医療保険、介護保険、障がい者手帳など)
- お薬手帳(お持ちの場合)
- 連絡ノート(介護・医療従事者への連絡用)
- タオル
なお、治療機材を動かすための電源とお水をお借りします。