2019年国際歯周内科学研究会・東京学術大会を終えて

2019年　国際歯周内科学研究会　東京学術大会

第17回東京学術大会　大会長　河内　洋順

２０１９年４月２０日、２１日と国際歯周内科学研究会　第１７回東京学術大会が開催されました。
私は大会長を2年前に代表理事の津島克正先生より拝命し、大会を成功させるべく準備をしてきました。
平成から令和に年号が変わる前の最後の学術大会、東京、両国のKFCセンターにて開催いたしました。
今回は「これからの歯科、歯周内科の方向性を探る」というテーマです。
私なりに時間をかけて大会のテーマは考えてきましたが、生田先生にお願いした講演の内容が学術大会にふさわしいので、そのままこのテーマにしました。

また大会の前日である４月２０日は恒例の前日セミナーが開催されました。

私も60名を超える歯科医師の先生方の前で
「歯周内科型予防歯科医院を作って成功しよう」というタイトルで講演させて頂きました。

２００７年にリニューアル開院して１２年が経ちました。昨年義父から承継した医院の話や歯周内科の話、医院マネジメントなど１１年の当医院の成長の経過をお話ししました。

塚本高久先生からは「歯周内科型医院を後世に伝えるために準備したいこと」というタイトルでご講演をいただきました。歯周内科の理事の先生でM＆Aをして成功された初めての先生です。
熱心に先生方が聞いていたのが、印象的でした。

前日懇親会は、同会場2階にて行われました。講師の先生方を交えて盛り上がりを見せました。今回は初の試みである生田先生のマル秘のミニ講演会もありました。

生田先生と２ショットです

会員同士で、講演内容や日頃抱える悩みなど様々な話に花が咲き、楽しく実りある時間を過ごせました。楽しい時間はあっという間に過ぎていきますね。

４月２１日　第１７回東京学術大会の始まりの挨拶

たくさんの先生の前で緊張しましたが、なんとか挨拶をしました（笑）

190名を超える参加人数に会場は活気にあふれました。

来賓でお越しの元厚生大臣　藤本孝雄先生にご挨拶をいただきました。

素敵な司会の女性が大会に華を添えてくれました。
プロのアナウンサーによる司会は、会の運営がとても良くなります。
午前に行われた招待講演は
「感染症としての歯周病は如何に全身疾患に関与しているか
～脳梗塞などの循環器系疾患・呼吸器系疾患・糖尿病などの内科的慢性疾患を歯周病を治療することで改善する～」と題しに医療法人社団　誠敬会　会長　吉野敏明先生にご講演いただきました。

歯周病治療の最前線を牽引されてきた吉野先生の症例を交えたお話は会場の誰もがくぎ付けになりました。

特に初めて聞いた先生にとっては、メタトロン治療、鍼の治療など驚くような内容だったのではないでしょうか。時間があっという間に過ぎるお話でした。

私は以前に１年間に渡り、横浜へ行き、吉野敏明先生の医院でセミナーを受講していました。
吉野先生の素晴らしい講演はぜひ会員の先生に聞いて欲しいという想いがありました。
今回その想いを叶えることができて、嬉しく思います。

午後の最初に行われた理事講演は「これからの歯科・歯周内科の方向性を探る」と題し一般社団法人国際歯周内科学研究会の常務理事の生田図南先生にご講演いただきました。
昨年生田先生のセミナーは20周年を迎え、新たに日本摂食支援協会を立ち上げるなど精力的に活動されています。タイのシラチャでも開業を成功されています。
当会のカリスマである生田先生の講演は、これからの歯科の進むべき方向がみえた90分でした。
聞き終わった後、会場内が医療人としての使命感に満ちたような雰囲気になったのが、とても印象的でした。

そして最後の学術講演は「地域包括ケア・食べる事のできる口作りのために
～口腔カンジダと口腔疾患・歯周病のかかわり～」と題し、鹿児島大学学術研究員・医歯学研究域・歯学系・准教授　国際歯周内科学研究会・学術顧問　上川善昭先生のご講演が行われました。熊本弁で語り掛ける上川先生に癒されました。
上川先生の今後の研究がますます楽しみになりました。

ポスターセッションは８医院の発表が行われました

ポスターセッションは発表者と参加者の交流が活発で質問や意見が多くでます。今回も大盛況でした。

3人の講師の先生を囲んで、理事・評議員の先生と記念写真

歯科衛生士部会の皆さん

ふき歯科クリニックの歯科衛生士の森（マネージャー・副主任）と山下（主任）
スタッフも参加してくれて、とても嬉しいです。

私のような若輩が、大会長という重要な責任を任せていただけたこと、とても光栄に思っています。
また前日セミナーでも先生方の前で、講演する機会を与えて頂きました。
私を推薦していただいた、国際歯周内科学研究会の理事の先生方に感謝申し上げます。
ありがとうございました。
今は大役が無事に終わり、ほっとしています。
この貴重な経験を糧に、自己成長していきたいです。
これからも会のため、会員のため、自分の医院・スタッフ・患者さんのため、日々の診療を
がんばっていきたいと思います。
ありがとうございました。

２０１９年５月２日記