治療施設内オゾン水除菌システム
当院で使用しているお水には特徴があります。
それは、使用するすべての水がオゾン水になっているからです。
歯科治療では、通常の水道水が使われています。治療装置の維持管理が適切に行われないと、多くの細菌に汚染された水で治療される心配があります。
従来の歯科ユニットから出る水には、多量の細菌を含んでいる報告があります。
細菌の含んでいる水では院内感染の可能性なども否定できません。
そこで当院では、患者さんに安心・安全に受診していただきたいため、院内に治療施設内オゾン水除菌システムを採用しています。
水の元栓にオゾン水発生装置を装着するため、治療用ユニットからでる患者さんがうがいや洗口で使う水、歯を削る機械から出る水、スタッフの手洗い用の水、歯科技工物を作製するさいに作る印象、治療に関するすべての水がオゾン水になっております。
これにより殺菌効果のあるオゾン水で患者さんにもスタッフにも安心安全な院内環境を作ることができます。
2020年5月の増築工事より、すべてオゾン水の環境を整えることが出来ました。
かなりの設置費用(約200万円 ランニングコストは別)はかかりましたが、患者さん、医院スタッフ、取引先の業者さん、すべての方が安心して受診できる環境が整いました。
〇ユニット給水ライン洗浄
院内の給水ラインからオゾン水が流れ出ることで、使用するたびに自動洗浄されるため、衛生管理に効果的です。
〇悪臭や汚れを常に洗浄
オゾン水が通過するたびに、ホース内やスピットン周辺の悪臭・汚れを落としてつきにくくします。オゾン水は中性(PH7)のため、器具がさびるのを抑えます。
〇院内の衛生管理を実現
洗浄時にあらゆる感染症を防ぐための消毒・洗浄のすすぎで、水ではなくオゾン水を使用することで一時洗浄まで行うことができます。
〇バキュームの配管を自動洗浄
バキュームの配管にオゾン水が流れ、自動洗浄されます。そのためにおいや雑菌の増殖の心配はありません。
〇室内の清掃
室内のキャビネットや床などあらゆる物の清掃に有効です。脱臭効果も高いので、臭いの気になる場所にスプレーすることで消臭できます。
〇最新の報告では
オゾンによる新型コロナウイルス不活化が確認されたというデータが出てきました。
オゾンとは何か?
オゾンは、ギリシャ語の臭うを語源とする、青臭い特有の刺激臭を持った気体です。
オゾン(O3)の生成は、大気中の(O2)に、紫外線や雷の方伝統が作用して行われます。
有名なオゾン層は地上30Km上空にある
成層圏に、濃度10~20PPM,暑さ3mm(1気圧当たり)のバリアを作っており、これにより有害な紫外線の95%を吸収し、生命が住める環境を作っています。
オゾンは酸素原子の結合が弱く不安定で、自然分解して酸素に戻ります。その際に酸化力が働き、オゾンの効果となって利用されます。
大気中の酸素に、紫外線や高電圧を加えることにより、オゾンに変化します。
オゾンの分子は不安定で菌や臭いに接触すると酸素に戻ろうとします。
その際に発生する酸化力で、除菌や脱臭されます。
反応後は、酸素に戻り残留性はありません。
オゾンの性質
オゾン(O3)は、酸素(O2)に酸素原子(O)が結合した無色な気体で、酸素原子を放出して酸素に戻ろうとする性質があります。この放出される酸素原子による酸化力で細菌を破壊し、殺菌させるという仕組みです。
オゾン水とは
オゾン水は特殊な技術によって水中に溶解し、それ自体に殺菌力を持たせた水のことです。原料は空気中の酸素と水だけです。
使用後は分解して元の水と酸素に戻るので残留毒性もなく、環境汚染もありません。
自然に優しい安全な物質です。
オゾン水の殺菌力は塩素のなんと7倍!
またPH値は中性で残留性・肌への蓄積性もありません。
従来の塩素系、アルコール系の除菌剤に比べて優れた除菌能力を持っています。
液体にすることにより、より扱いやすく、安全に使用することが可能になりました。
オゾンが自体が持つ酸化力によって、短時間で菌やウイルスの除去に有効です。
治療時のうがいにオゾン水を使用することで口腔内環境の改善につながります。また止血効果もあるので抜歯後に有効です。
一般的には、食品の殺菌、クリーニング店、官公庁、トイレの除菌にもオゾンは使われています。