ミリングマシン コエックス300プロ
CADCAM が保険診療に導入されました。
前歯から小臼歯(前から数えて5番目まで)は、
保険診療で白い歯をかぶせることができるようになりました。
また第2大臼歯(前から数えて7番目)が4本あり、きちんと噛める状態であれば
第1大臼歯(前から数えて6番目)も白い歯でかぶせれるようになりました。
小さい白い詰め物(CR:コンポジットレジン)だけでなく、
CADCAM インレーと言って少し大きい範囲を被せるものも
2022年4月より保険診療に導入されました。
写真は、第2小臼歯と第1大臼歯
国民健康保険でここまでできる国は日本だけです。
(歯科の保険は、そもそもきかない国が多いです)
近年多くなってきている金属アレルギーの患者様や
またロシアとウクライナの戦争で歯科で使用するパラジウムが高騰していることもあり
CADCAM の普及がされてきました。
とても良いことだと思います。
しかし適応する症例とそうでない症例がありますので、
詳しくはかかりつけの医院さんでご確認をください。
保険診療の金額です。
2022年4月での保険診療の費用です。
3割負担を基準として記載しています。
銀合金、12%金銀パラジウム合金、CADCAM の
3種類の値段です。
2割負担の方は3分の2,
1割負担の方は3分の1
の費用となります。
(当医院作製の資料ですので、先生や同業者の方は参考にされていただくのはOKですが、
コピーはNGです)
当医院では、CADCAM のシステムを取り入れました。
口腔内スキャナー
今までは歯型を取っていた(印象と言います)のが、
光学印象と言って、スキャンしていくようにします。
※ 保険診療では2022年現在、通常印象して、石膏模型にして
石膏模型をスキャンしてCADCAM 冠を作成します。
自費診療では、制限はありません。
当医院勤務医の先生が、業者さんに口腔内スキャナーのレクチャーを受けています。
石膏模型をスキャンするとこんな感じです。
口腔内スキャナーの詳しい話は、↓こちらをご覧ください。
口腔内スキャナー導入(コエックスi500) | ふき歯科クリニックは知多郡武豊町の名鉄富貴駅近く (iwakawadc.com)
スキャンしたものをデザインするソフトもあります。
世界で一番メジャーなデザインソフトのEXOCADを導入しています。
EXOCADとは、
ドイツのexocad社が開発をしたオープンタイプの歯科専用CADソフト。
初心者にもわかりやすく、モジュールを追加することでエキスパートの方でも満足できるCADソフト
ドクターチームで勉強しました。
デザインしたら、ミリングマシンで作成します。
当医院のミリングマシン
ヨシダさんが販売しているコエックス300プロ
当院は、2022年6月に導入しました。
ミリングマシンでCADCAM 冠やCADCAM インレーを作成しています。
多くの患者様から、興味を持たれて、スタッフに質問をいただいています。
月に30名ほどの患者様が希望されて治療しています。
今後はもっと希望する患者様が増えていくと思います。
歯科関係者の方へ
EXOCADの特徴
・オープンシステム
オープンシステムのモデルスキャナーであればどの機種でも使用可能となります。
・シンプルな操作性(ガイド機能付き)になっている
デジタル初心者の方でも安心して使用可能です。
・アドオンモジュールを追加購入し機能拡張が可能
・導入コストが低く、年間保守料も不要
コエックス300プロの説明
歯科技工室設置型コンピュータ支援設計・製造ユニット
「コエックス 300 プロ」は、
最大出力500W、最大回転数80,000回転の高性能スピンドルモーター搭載によりパワフルなハイスピード切削加工が可能です。
5軸加工による高い再現性で適合の良い補綴物作成をサポートします。
ATC機能搭載により12本のミリングバーを加工工程に応じて自動で持ち替えるので効率的な切削加工を行えます。
院内技工や歯科技工所の要望にこの1台で対応します。
湿式・乾式兼用、ブロック・ディスクどちらのマテリアルも装着可能です。
幅広い症例・マテリアルをこの1台で加工可能なオールインワンモデルです。
価格:550万円(税別)